こっぱみじかい運命をたどる恋に、可もない不可もない、好きじゃないでも悪くないなんてぼやいてみたり、あれが良いこれは嫌と深刻に悩んでみたり、帰りたいでも帰れないそんな思いをしている人、いませんか?
夜も眠れない、昼も食べれらないほど、誰かの事が頭で満載、仕事もはかどらないまま。笑わせるつもりなどないのに、彼が笑うからオチのある話ばっかりして、スキが言えずにスキーが苦手なんて言ってしまったり。そんな事ないですか?
ある朝ポっとタマゴみたいに生まれ落ちたアイデアに、発想 気転 工夫 奇知にとんち 自問 自答 繰り返し顔しかめてアタマ絡まっていたところ、まるで街の占い師みたいな小さな小さな音楽家に3,000円で背中押されてみる事が心地良かったりしませんか?
そんなアナタに朗報です。
KANナイトが行われます。
まあ、KANナイトと言ってもクラブでずんどこKANで踊ろうという趣旨ではなく、クラブがしっかりKANの楽曲を楽しもうという感じです。
なので、合間にKANの曲の世界をイメージした小芝居を挟んだり、KANの曲でライブしたり、全曲MegaMIXなどという常識外れな仕込みもあったりと、まあそんな感じです。
新宿スナックというコンセプトでシリーズ化を目指しているようで、第一弾はKANですが、第二弾は別のアーティストになるかと。
ちなみに、KANさんって興味ない人には「愛は勝つ」のイメージが強いでしょうが、もの凄い良い曲を書く人なんです。冒頭の文章は全てKANさんの歌詞を引用しています。
多くのアーティストからもrespectを受ける、Artist of the Artist、KANさんの曲の世界にちょっとふれてみては?
新宿スナック:スナック「まゆみ」Webサイト
http://www.take-3.net/snack/
2009.2.11(祝日)
17:00-23:00
場所:ArcH
新宿区新宿2-14-6第2早川屋ビルB1
料金:1,500/1drink(一律料金です)
月別アーカイブ: 1月 2009
モッツマンのブレンズ刺し
モッツマンって店が歌舞伎町にあるんです。
多分最近できたのかな?
看板にはレバ刺し・ホルモンとでかでか書かれ、安っぽい蛍光灯で照らし出された店内は、まるで高架下の屋台のような雰囲気。ちょっと前映画を見に行った時に見つけ、すげー気になっていたの。
機会があれば行きたいなと思っていたら、早速その機会は訪れ、カミさんとモッツマンのトビラをくぐりました。
もう、想像以上に良い感じでした。
メニューは、
・レバ刺し
・ハツ刺し
・センマイ刺し
・ハチノス刺し
etc…
生肉好きにはたまらないラインナップ。
ホルモンもいくつかあり、味もおいしい。
マッコリ飲みながら刺し・ホルモンを堪能しました。
で、問題なのが刺しのメニューに
・ブレンズ刺し(脳)
・ホーデン刺し(玉)
ってのがあるわけですよ。
脳、玉って・・・
まあ、コブクロ(子宮)とか食うわけだから不思議ではないけどさ。
白子とか大好きだから、違和感はないけどさ。
カミさんも「玉は良いけど脳はちょっとね(笑)。でも玉は興味あるな〜」とか言うわけですよ。あんた何、ウシを身ごもりたいのですか?なんて突っ込みはあえて入れず、実際頼むかどうかを見守っていました。
カミさん「ホーデン刺しください」
あ、、、やっぱり頼みやがった。まあ良いけどさ。俺も興味あるし。
店員「すみません!ホーデン終わっちゃったんすよ」
カミさん「・・・・・・じゃあ、ブレンズ刺し下さい」
ああ、さっき、脳はちょっとって言っていたくせに。
引っ込みつかなかったのね。何か頼まなくては気がすまなかったのね。まあ良いけど。モノは試しだよね。
という事で出てきたのが
※実際の写真はあまりにもキツいので控えます。
もう絶句ですよ。
僕は思わず、「ハンニバル」のラストシーンを思い出しました。
劇場の大画面で、顔を背けるのを我慢し、震えながら見たあの映像を。
しかも前日イラストを描くために買った解剖図を、これまたイラスト描くためにちょうど頭部の解剖図とにらめっこしたばかり。
とりあえず食いましたが、なんだかウシのパーソナルが僕の味覚を介し神経節を経由しシナプスを浸食してくるような感じがしました。
だいたいの悪食を食べる男で、肉ならなんでも食えるし、魚なら目玉とかも食うし、何にせよ生肉とか大好きな男なんですが、さすがにコレは無理で、気持ち悪くなりました。なんだか魂を食べているような錯覚が無理でした。
最後にカミさんが一言。
「普段解剖図ばっかり見ているから心配していたけど、脳みそが無理って聞いて安心した」
余計なお世話です。
次回予告:
来週のカワベさんは
「ホーデンとコブクロを一緒に食べたら受精しちゃった」の巻き
「実はアメリカ牛の脳だった!BSEで大騒ぎ」の巻き
の二本立てです。
ヘルボーイ・ゴールデンアーミー / 原作ファン的にはガッカリ
Yahooのレビューではかなり好評を得ているようで、これはデル・トロさんの世界観や様式美的な映像感やキャラクター性がうけての事なのでしょう。そういう点だけを評価の対象とするのなら、良作かもしれません。
ただ、映画ファン的には駄作。原作ファン的には引き続きガッカリな作品でした。
キャラクターのもつ個性という点では確かによいのでしょうけど、基本的にキャラクターの行動、それに対する描写があまりにも浅く、展開も安易でした。対してひねりも無い構成・脚本・演出は、映画として成立していないのではないかと思います。単純に「映画」としての満足度を得たいのなら決してお勧めできません。
原作ファン的には、あのゴシックな世界観を背景に、キュートですらあるモンスターや異形の主役達のおりなす圧倒的なビジュアルが表現できていたとは思えません。
評価を得ているものの、ロン・パールマンはあまりヘルボーイの魅力を出せていたとは思えません。
あまりひねりの無い展開や無理のある構成でも、ミニョーラは説得力を与える事ができるのですが、これではお粗末だなと感じてしまいます。
かなり酷評を書いてしまいましたが、これは僕自身が、ひとえに原作への思い入れが強すぎる故でしょう。
また、前回でガッカリしてしまい、本作の高評価を見て、思いこみとが加速し過度な期待しすぎたのかもしれません。
だから、この酷評が全てとも正しいとも言えません。
ただ、1映画ファンとして構成があまりにも安易だったとは思います。
デル・トロの世界を楽しみたい人向けのカルトムービーだったと思います。
あ、写真のキャラクターのビジュアルは最高でした。
評価:★★☆☆☆
上映中の映画館 >>> http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tyst/id331246/
ヘルボーイは是非原作コミックで!!
K-20 / かつての宮崎アニメのような冒険活劇
「ルパン三世 カリオストロの城」や「天空の城 ラピュタ」を見た時のワクワク感がこの映画にありました。
日本にはそうい素晴らしい冒険活劇作品があったのに、それを見てそだった筈の現映画人たちは、なぜ実写映画ではそういう物を作ってくれないのか不思議に思うことがありました。しかしようやく、日本映画でこういう作品が登場してくれました。とても嬉しく思います。
おもしろい冒険物・アクション物を作られる事がない日本映画。
アニメでは昔あったのに、今は無い。
そのお株は完全にハリウッドや韓国・中国のものかと思う現状。
そんな中、かつて日本でもあった筈の冒険活劇の遺伝を受けついだ作品で、随所にかつての冒険活劇作品の影響を見受けられます。バットマン等のハリウッド作品の影響も受けている感じはありますが、これまでの色んな作品を良い具合に影響を受けた作品で、ありがちな「ただマネただけ」とは違っていたと思います。
一見、ここ最近、日本映画ではありがちな「企画物」ではありますが、「作品作りを無視した企画物」ではなく、「純粋に映画として作られた企画物」で、その純粋さは随所に感じます。
企画物にありがちな、宣伝目的・ウケねらいのキャスティングもありませんでした。
話の構成・展開は実に見事。映画としての完成度が非常に高く、誰が見てもおもしろい。
アクションも非常におもしろく格好いい。
松たか子さんの演技も素晴らしく「じゃじゃ馬な良家のお嬢さん」っぷりが見事でした。
時折大声をだし、興奮する時の演技も常に「良家のお嬢さん」として興奮している様子は、「育ちが良いじゃじゃ馬」ではなく、あくまでも「品のあるじゃじゃ馬」。この演技は秀逸です。
唯一難癖をつけるとしたら金城武さんの演技くらいでしょうか。
感情の起伏が一辺倒な感じがしました。あまり彼の演技を見た事ないので、わざとかも知れませんが、もう少し感情を表現してもらっても良かったと思います。でも、許せる範囲です。
子供の頃見たようなワクワクする冒険活劇が無くなってしまったと思っていたこの頃。
多くの人に、大画面で見て欲しいと思える作品でした。
評価:★★★★★
上映中の映画館 >>> http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tyst/id330914/
K-20 公式サイト
ワールド・オブ・ライズ/ある意味、士郎正宗的
昔読んだ、攻殻機動隊でおなじみの士郎正宗さんによる「アップルシード」というコミックの感覚に近かったです。
物語の背景には、多くの政治的背景が存在し、その中で登場人物達はは無説明に自分たちの役割を果たしていきます。その展開は非常に早く、内容を理解するのに精一杯でした。基本的な政治情勢に詳しい人ならもう少し楽にみれたかもしれませんね。僕は難しかったですが。
核となる二人の主人公も特に彼らについての説明もなく、いきなり物語が進行してしまいます。だから、みる場合はある程度予備知識が必要な作品である事は間違いないでしょう。予備知識がないとおいてきぼりを食らいます。
この事から考えると、映画としての構成はあまり良くなかったと思います。
また、「嘘」がテーマとなっているわりには、あまり脚本に巧みさを感じませんでした。タイトル負けしていたように思われます。
役者は良い仕事していました。
リドリー・スコットもやっぱりリドリー・スコットはさすがだなって思える箇所は沢山ありました。
ただ、結果的には職人映画になっていただけな気がしました。
評価:★★★☆☆
上映中の映画館 >>> http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tyst/id331775/
ブラインドネス / 人の愚かさを描いた作品
パニック映画やアウトブレイク物だと誤解、というか期待して見てしまう人がいるかと思いますが、本作はそういう映画ではないので注意してください。
前作「ナイロビの蜂」にも通じる、人の愚かさが描かれた映画です。
見る人によっては、また別の見方となるかもしれません。
色んな見方が可能な映画だったと思います。
人は見えているつもりで何も見えて無く、
見えなくなるとその愚かさを露呈し、
見えてしまうと逆に多くのことに縛られる上、
見えるからと言って万能でも無い。
そんな事を描かれてしまうと、自分がこの映画を見て「知った気になる」のが怖く思えます。
前作「ナイロビの蜂」では「知る努力をしなかった愚かさ」が描かれていたと思います。その前作で観客は傍観者でしかありませんでした。しかし、本作ではただの傍観者ではなく、登場人物と同次元で見る事になると思います。それ故、見ている最中はものすごいストレスを感じる映画でもあれば、相当疲れる映画でもあります。
被害者体験が擬似的に体感できました。
登場人物は全て名前がありませんでした。
それはキャラクターをあえて設定しない事で、より「起きている事実」を観客に体感させようという意図があったのかもしれません。普通映画は人物を描く事が基本ですが、人物よりも事件だけを描く事で、特定の人物に感情移入するのではなく、この事件を観客に体験させたかったのでしょうか。
何にせよ、非常に効果的だったと思います。
また、見える者、見えない者の対比というか二元論的手法は、最近で言えばバベルにも通じる所がありました。バベルが「関係」であれば、こちらは「知」だと思います。
映画として本当におもしろいのか?
決して万人受けではないと思います。
ただ、とんでも無い映画だったと思います。
個人的には素晴らしい作品でした。
評価:★★★★★
上映中の映画館 >>> http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tyst/id330417/
WALL・E / 動物映画のような感動
ディズニーの動物映画ってこんな感じだったような気がします。
ウォーリーを見ていて我が家の愛犬を思い出しました。
CMを見ている限りは、もっと単純な話で時間が持たないのでは?
と思っていたのですが、意外とよくできた構成で、しっかりと楽しめました。
ウォーリーの描写は、ほんとうに動物映画を見ているかのような愛嬌があり、主人をずっと待っているハチ公に通じるものを感じました。ところどころ、「あーディズニーらしいな〜」とか「あ〜アメリカらしいな〜」と思うところも多々ありますが、これは悪口というより、むしろ「良い意味でアメリカ映画」と言ったところでしょう。
正月に見る映画としては最高の無いようでした。
映像については、「どこまで行ってしまうのか」と思うほど驚く映像でした。ルーカスがこれを見たらスターウォーズの続編を作りたくなるのではないでしょうか。
良い娯楽・お正月映画でした。
評価:★★★★☆
上映中の映画館 >>> http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tyst/id329124/
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