今、涅槃仏のイラストを描いています。
というのも、前回のデザインフェスタで出展したイラストのうちの一点、「7人くらいのキャラクターが連れションしている」イラストがあまりにも評判が良く、そのイラスト自体は販売をしなかったんだけど、販売希望が多かったので、それに伴って仏像をイラストとしておこす必要が出た次第。
元々の背景はネットで拾った涅槃仏の写真を加工したものなんです。
1)イラストサイズが特殊
2)イラストの処理が雑
3)背景の版権問題がよろしくない
4)そもそも売るには罰当たり(笑
という事情で、前回は販売を見送ったんですが、欲しい言っていただける方がいるのなら、お持ち帰りいただきたいのがクリエイターの性。
って事で4)の事情はぶっ飛びました。1)もなんとかなりそう。となると、最後は2と3なワケですよ。
そら、描きますよ。描きますとも。涅槃仏の一つや二つ。
まあ、もともと描くモチーフとしては興味があったんです。仏像って。
良い機会だから、今後仏像もどんどん描いていってみようかと思います。
にしても、涅槃仏を描くにあたり、資料を色々と買いあさったんだけど、涅槃仏の写真って全然ないのね。この仏像ブームにもかかわらず。
というのも、涅槃仏ってほとんど日本にはないの。
そういえば、涅槃仏って「ビルマの竪琴」とかで見た記憶もあるように、東南アジアのイメージが。それもそのはず。日本や中国の仏教と東南アジアの仏教って、一般庶民の救済を主とした「大乗仏教」と、伝統的と教義と戒律を重んじた「上座部仏教」と枝分かれしていて、微妙に違うんですよね。涅槃仏はどうやら「上座部仏教」圏で主に作られているみたいで、日本にはあまりないようです。
仏像を色々イラストに興そうとしてたら変に詳しくなってしまいました。
ちなみに、今回数々の資料を買ったうち、もっとも面白くて参考になったのがコチラ!
たのしい仏像-ゼロからわかる仏像入門
飯泉 太子宗 (著)
です。
最近、例の阿修羅蔵の展示の事もあり、にわかに仏像ブームな感じですが、仏像って何も知らずに鑑賞しても美術品として楽しいとは思いますが、それが何なのかに興味を持ち説明を聞くとちんぷんかんぷんだったりしますよね。
いかんせん種類も多いわ、似たような物も多いわで、どんな関係性があるのかがさっぱりわかんないんですよ。
この本はそれを楽しく解決してくれます。
文章も非常に砕けててわかりやすく面白いです。
「観音菩薩は仏像界んのアイドル的存在で、チーム活動だけでなく、ソロ活動も盛ん」などなど、ふざけていてわかりやすいです。
ちょっと仏像に興味ある人は是非。
これを読むと、もっと仏像が面白くなる事間違いないです。
たのしい仏像-ゼロからわかる仏像入門
ちなみに、1〜2時間ほど大好きなジュンク堂書店で物色のあげく買った本はコチラです。どれも資料に良い感じです。
月別アーカイブ: 5月 2009
芝居のフライヤー
僕も色んな役割で参加している劇団が次の6月にお芝居をします。
それにあたり、フライヤーの方を作成しました。
芝居とかクラブイベントとかのフライヤーを趣味的に作成する事はよくあるんです。
フライヤーのデザインは色々と遊べるから楽しいので。
そんな遊べるフライヤーデザインでも、一応本職デザイナーですので、いつも矜持をもって臨んでいる事があります。
「そのイベントの持つイメージを大切に」
デザイナーですから。その辺は嗅覚で感じるものですよ。
鼻は悪いんですが、こういう嗅覚は働くんです。
そのおかげか、フライヤーを作れば作るほど、意外と実際に仕事で受けるデザインよりも「デザイナーとしての幅」が広がります。
ひょっとしたら、どんな仕事よりもスキルが上がるかもしれません。
そんな中、僕が制作した最新のフライヤー。これだけはちょっと今まではスタンスが変わってしまいました。
っていうのも、与えられたテーマが「広がる血と死体」
もう、そんなキーワードを与えらたらおしまいなんですよ。
もうカワベワールドにどっぷり入ってデザインしてしまいました。
いつもは、実際のイベントとかの「作品世界」に浸る所から作業を始め、イメージを増幅させるんですが、今回ばかりは自分の中に広がる世界からフライヤーを作ってしまい、一切の軌道修正・補正ができませんでした。
それこそ、表面なんてアクリル絵の具まで使って描いてしまう始末。
まあ、おかげで、「これがカワベコージだ」って言えるデザインにはなったと思います。自信作です。
にしても、こんな病質なクリエイティブが「これがカワベコージだ」って言えるデザインだなんて、ちょっと自分が可愛そうにも思えるひとときでした。
ちなみに裏面も怨念こめました。
デザインフェスタ終了
東京ビッグサイトで年二回開催されるデザインフェスタVol.29に出展しました。今回で三回目です。
始めた時に「続ける事が大事」と思い、回を重ね三回目。実は今回出展するにあたり、相当なモチベーションの低下にさいなまれました。自分の作品に対する自信の低下だったり、別件で行っている芝居の本番が近かったり、その理由はさまざま。だから今回はなるべくシンプルシンプルで行こうと思い、今回の出展内容となりました。
それでも出すからには、ちゃんと自分の世界を見てもらえる最低限の努力をしよう。そして、これまでの出展を見ていただき、気にいっていただいた方々にも楽しんでもらえるようなものに、少しでもしたいと、ちょっとだけ工夫をしてみました。
今回のデザインフェスタで、カワベコージを知っていただいた皆様。
ちょこっとずつ「東京六式(Tokyo-6)」を充実させていきますので、今後ともご愛顧よろしくお願いいたします。
デザインフェスタで出展した内容は東京六式サイトのReportページにアップしてますんで、良かったら見てください。
東京六式 Report
それでは最後に、今回の出展で目覚めた喜び画像でお届けいたします。
踏んでいただきましたw
東京六式webサイト
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