9月 30, 2009

ウルヴァリン:X-MEN ZERO見た

333627view001.jpgかなりの高評価を得ていた様子だったので、異常に期待をして劇場に足を運んでしまいました。
でも、見た感想としては、そんな絶賛するほどでも。。。という感じです。
前シリーズを見た際、
原作ファンとしてガッカリしてしまった1作目。
原作ファンとしても、映画ファンとしてもものすごく興奮した傑作2作目。
2作目を見て映画シリーズそのものにハマり、そして原作ファンとしても納得できた3作目。
そのシリーズの最中語られる事の無く、原作シリーズでもエピソードとしてたびたび登場するウェポンX、そしてウルヴァリンとセイバートゥースの確執を描く本作は、原作ファンにも、前シリーズファンにも自ずと期待が高まる企画で、各方面での高評価を耳にするたびに、期待がさらに深まったのですが、実際は、言うほど面白いという感じではありませんでした。
よくまとまっていたとは思います。
でも、何だか色んな処理をいれすぎて、一本の作品としては興奮度が低い物になった気がします。話の進み方がちょっと単調な感じです。RPGの進行のように一本調子というのか。
そもそも、どんな攻撃してもすぐ回復しちゃうウルヴァリンとセイバートゥースが主役じゃ、根本的にハラハラ感が無いのも難点なのですが。
このyahooレビューでどなたかが書かれていたのですが、「この感覚は原作物映画シリーズの1本目みたいな説明収集映画っぽい」と書かれてました。
全くその通りだと思います。
この映画、続きが出てこそ意味が生まれる映画だと思いました。
(その場合はやはり日本に行ってマリコ登場なのでしょうが:笑)
もし、続きが出ないなら、前シリーズのオマケ映画になるだけのような気がします。
本作である程度の説明すませたのだから、是非シリーズ化してより楽しめる作品につなげてほしいと思いました。
ちなみに、セイバートゥース、1作目のキャラクターが無かった事になってますが、とても良かったです。
アクションとか、各キャラクター自体は非常に魅力的でした。
ただ、各キャラクターの「思い」のような者が弱かった気はします。その点はアクションや展開に急ぎすぎた感があります。
もっとセイバートゥースとウルヴァリンの複雑な感情を表現して欲しかったところです。
残念なのはストライカーでしょうか。2作目のストライカーの方が良かったと思います。セイバートゥースは仕方ないとして、どうせならストライカーのキャスティングは残して欲しかったです。

9月 4, 2009

悩殺


わりと悩殺ポーズが得意です。

9月 3, 2009

1Q84読みました

41wyR3LA5GL._SS500_.jpg41shjjawEPL._SS500_.jpgって、何だか今更な感じですね。発売当初からすっごい読みたかったんだけど、色んな事情から読む事ができず、8月に入ってから読み始めたのでちょっと出遅れました。しかも読むのに1ケ月も(汗
めっちゃスローペースで読んでしまいました。
僕はそんなに小説を沢山読むほうではなく、特に文学には疎い方で、何人かの高名な方の小説に至っては「読みにくい」と感じ事が多く、倦厭するきらいもあるのですが、夏目漱石さんと村上春樹さんは別でした。
って事で村上春樹さんの新作1Q84を読んだのですが、村上さんの小説もそれほど読んでいるわけではなく、今回は「ブームに乗っかって」という機運に従い読んだのがそもそもなんです。そして、どうせ読むのなら、「小説という表現」をもっと読み込むつもりで「じっくりと」読んでみました。
改めて、村上春樹さんお小説ってすごいですね。
さらっと読もうと思ったらさらっと読めて物語を進められちゃう。でも、じっくり読んでみると、その分だけの世界を見せてくれる。読む人が、その物語に対してどのようなスタンスで読むかに応じて読ませてくれるって感じました。これってスゴイ事だと思います。
なんか押しつけがましい文章を、「文学」の名の下に理解を強制してくる文章って多いじゃないですか。
こういう文章が書けるから、活字離れの進む現代においても村上作品は多くの層に指示されるんでしょうね。
んで改めて、今回じっくりと「小説表現」って事に注意して読み込んでみると、やはりすごい。
何がすごいって、「登場人物の持っている感覚を共有させてくれる」んですよ。
僕は今まで小説って、事象をより上手に比喩や隠喩、直喩を使って表現する事だと思っていたんですが、それに留まらず、文章表現により「その世界に住まう人がどのように感じているか」を、感覚として共有させてくれるんですよ。
事象を単純に表現するのではなく、事象があり、その事象に関わったをインターフェースとして読み手に、その事象に関わったときにうける感覚を表現する。
なるほど。これが小説というものなのですね。
結局、事象しか表現する事の出来ない映画や舞台では絶対に到達できない事だ。
なんて事を学ばせてもらいました。
こんな風に、読み込んで感覚まで共有するもよし。
さらっと流して、物語を通して全体を共有するもよし。
普通に物語の展開を楽しむもよし。
(ものすごく展開も面白いです)
まだ読んでいない人、せっかくだから時代のムーブメントに乗っかって、2009年という時代の記憶を一つ作ってみてはいかがかと。