8月 29, 2012

「あの夏の花火を見送った僕らは」終了しました。

終わりました。CoventGardenClub公演「あの夏の花火を見送った僕らは」。
ご観劇いただいたみなさまありがとうございました。

Coventに出演するのはこれで2回目なのですが、某素人劇団を抜けて初という事もあり、いろいろな思いだったり何も定まってない気持ちだったり、いろんなものを含んだ公演になりました。
競演の皆さんはそれぞれ舞台やTV等で活躍される方々で、自分なんかは完全に素人演劇の人間ですので、ちょっと恐縮な思いなのですが、見る人にはそんなん関係無いのでなるべく見劣りしないよう頑張ったのですが、いかんせん与えられた役がなかなか難しい役で、わりと下手が露呈しやすい感じだったのではないかとちょっと心の片隅でおもっていたりもします。しかも千秋楽は観客に埋もれ、基本動きが無いし、ボソボソとしゃべる傾向のキャラクターだったので、声質的にも台詞の輪郭が明瞭になりにくい感じで聞き苦しいところも多々あったかと(汗
もっと基礎力を高めないと駄目なんだなあと毎度思うのだけど、なかなか改善できずいつも駄目だしいただいております。

今回演じた遠藤ってキャラクター、内面や物の考え方や行動原理にはかなりシンパシーを感じる人物で、わりと自分に近いようにも感じたのだけど、生きてきた過程があまりにも過酷で、なかなか難しかったです。どんな役でも簡単って事はないのでしょうがね。どこまで彼の生き様や想いや他者との関わり方のスタンスが表現できたのかわからないし、多分もっともっとやれる事とかあったのだろうけど、ほんのちょっぴりでも表現で来てれば嬉しいです。あ、いや、ほんのちょっぴりじゃ駄目じゃん。

前回Coventやった時にも想ったのだけど、役者を生業としている人達の対応力って自分達素人のそれとは全然違って凄かったです。今回共演したパラダイス演じた岩永さんという役者さんもいわゆる普通の性嗜好の男性で最初はオカマさん独特の破天荒な明るさに翻弄されていたけど、たった一ヶ月でしっかり消化され本当にオネエさんっぽくなった上ダンスまでこなしてしまったし。ほんと脱帽です。

もともと自分は職業はデザイナー・クリエイターだし、いまだにやってみたい事は自分の映像作品をつくる事だし、役者始めたのは映像つくる時の布石や勉強になるかと想って始めた事で、まさかここまでやる事になるとは考えてもいなかった。
こうして役者に囲まれて演技して、「んで、これからどうなりたいの?」って聞かれると、結局今は何も答えられず「楽しいから続けたいし、一度始めた事だからもっと上手くなりたい」としか答えられないし、反面「実はそろそろ潮時で、本来自分がやりたいと思っていた作品作りの方にシフトするべきなのでは?」なんて思う事もある。結局昔と変わらず、何もかも中途半端な人間のままな気もする。結局こうして子供の頃からの目標を達する事もなく終わる人生の可能性に怯たり、40を手前にもなりゃ、全人口数十億のうちの一通り、こんな中途半端な生き方でも本人楽しいなら良いじゃない?とも思ったり、考え方も中途半端でブレている気もするけど、周りに支えてもらえるうちは続けたいと思います。

人間、自己表現の方法なんてさ、その人だけの完全な自由が与えられてるんだからね。
ブレてたって、
芯が定まってたって、
中途半端だって、
突き抜けてたって、
器用貧乏だったり、
エキスパートだったり、
独創的だったり、
真似っこだったり、
ただ注目浴びかったり、
ストイックに励んだり、
批判をしたり、
我関せずを決めたり、
そんなのも全て自由で本人が選んだ事なのなら良いのかなあと。

もちろんこういう玉虫色な事を言う自分を嫌うのだって自由だしw

なんか最近、色んな人の140文字の意見を散見的に見る機会も多いので、ちょっと話ずれたけど書いちゃいました。

とりあえず、僕は僕を生きようと思います。
不器用ながらも自分の生き様をつらぬいた、今回の物語の人物のように。

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CoventGardenClub 「あの夏の花火を見送った僕らは」
http://coventgardenclub.jp/hanabi.html