4月 21, 2014

40代最初の勝負

昨日、CoventGardenCLUB LABO.「ドリームシアターへようこそ」の公演が終了しました。なんとカワベコージによる作演作品処女作になります。

この話というか企画は、自分が以前所属していた劇団をやめる時に書いた企画で、短編として3本くらい脚本をかいていました。そのう中で完成度が高いと思っていた「case:天城メグムの場合」と、今回の書き下ろし「case:キクジの場合」を一本、その二本を足して、全体をとおして一つ物語になるよう脚本を追加したもので、今回の公演に臨みました。

今回、二つのエピソードとそれに起因して発生した事件を描いたわけですが、テーマは「女性と、その個対個の関係によりなりたつ人格形成」だったります。副題として「Wellcom to the RealWorld」としています。タイトルを英文にすると「Wellcome to the DreamTheater」なのに、サブタイトルが真逆になってます。これはちょっとした皮肉だったりもします。「現実を見据えた戦う女性」という意味合いをこめてます。
その他、色々、実はしっかりよみとけば、展開の端々にいろんな意味をこめていたりますが、それは受けとり手にゆだねる話なので、あまり言わないようにしようと思います。いくつかは続くエピソードにも繋がっていきますので。

「ドリームシアターヘようこそ」自体は「人の心のあり方」をテーマにしてます。
見ると普通の日常を延長としたヒューマンドラマなのですが、背景はしっかりとSFだったり哲学だったりさせたつもりです。しかも連作を想定したので、主人公二人の背景を回収されない伏線としてほんのりいれてます。なので、ちょっと好き嫌いが別れるかとは思います。まあここは好みの話かと思うので、見る人次第です。

そんなこんなで演劇作品としての処女公演が終了しました。
これは40代最初の勝負でした。
でもこの勝負って人生を通してもけっこう大きな勝負だった気もします。
もともと幼い頃から映画監督とか漫画家とかに憧れてて、色々世界観つくって物語を考えるのが好きでしたが、個人で簡潔する物作りで終わっていた自分には、結局その世界をちゃんと表現する事ができないでいました。それが数年前、ひょんな事から芝居を始め、役者仲間が出来、しばらく音信が途絶えていた音楽をまかせられる友達と再開し、ちょっとずつ、そういう事ができる準備のような物ができました。
そして色々考える事もあり、自分の考えた話で、一念発起し制作もして、演出もつけ、芝居をする事にしました。

この年で新しく勝負するなんて、わりと怖い気持ちも多いしプレッシャーもおおきかったです。失敗したらどうしようとも思いました。もっとも自分の真価が問われる勝負だった気がしたので、本当に恐ろしかったです。思えばそういう勝負から逃げていた気もします。

結果、勝負して良かったです。
それを支えてくれたり応援してくれたりする人に恵まれたので、自分のいままでやってきた事は間違って無かったんだなと思える事ができました。
見てくれた人も、創った世界観や登場人物、物語を好意的にうけとっていただきました。
続きをみたいといってくれた人も何人かいました。

ちょっとこのシリーズの完成を40代前半戦のライフワーク(40代前半だとライフワークといわないかw)にしようかと思います。

それでは観劇していただたいお客さん、

不慣れな演出に応えてくれ、様々な助力をくれた役者さん、

素晴らしい音楽をつくってくれて、期待通りの演奏による演技と世界構築してくれた音楽家さん、

いきなりの依頼に忙しいのに唄をうたってくれたボーカルさん、

面倒な裏方を快く引き受けてくれて芝居をささえてくれたサポートスタッフさん、

公演を陰ながら応援してくれた多くの方々。

皆さま、ありがとうございました。

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