ここ数年、毎年仕事を依頼してくれる楽団があります。そこの定期演奏会のフライヤーのためにイラストを描きおこしました。
以前やったもとのはシューベルトの「死と乙女」をテーマとして作品。
さいしょに依頼があった時「死と乙女っていうダークなテーマならカワベでしょ」というとても有り難いw理由でのオファーでした。
このテーマは大好きなクリムトさんもやってるテーマなわけですが、一応「死」と「乙女」が絡んでいる感じにかいたのですが、女体を描く事に対しての不安やらなんやらがあって、こんな形になりました。本当だったらクリムトの画のようなものを描きたかったんだけど、どうしてもあれ以上のもイメージできなかったので。
でも、イラスト自体は好評をいただき、また翌年も依頼をうけました。
翌年のテーマはドヴォルザークの「新世界より」これはもう大好きな楽曲という事もあり相当力いれました。
通常のイラストとは違うアプローチに取り組んだりして。
「新世界より」という曲と当時のドヴォルザークの状況をひもといて、この楽曲は、故郷に向けて新天地で刺激をうえけているドヴォルザークが「NYすげーよ、なんでも刺激的だよ!こんな事もできる受け入れられるよ!」ってMessageを届ける音楽だと感じ、NYのカルチャーがごちゃ混ぜの世界とその世界の先に覗く故郷。っていうイメージをキャンバスに画をつくりました。このMessageを届けるという行為をデザインにいれたくて、この画を誰かに見せる人の手をいれてます。
そして翌年は楽曲がバルトークという方でした。この時は先方からお題をいただき「アバンギャルドなスラブ人」という事で作品づくりです。
スラブ人という事だったので、その時はミュシャをモチーフにしてます。ミュシャの女性にアバンギャルドな格好をさせてみました。
で、今回はシューマンです。
今回は依頼者と二人でテーマを考えました。どういう方向性にするべきかはいまいち着地が見えないところがり、どうするか悩んだのですが、シューマンとりあえず晩年は気が触れているというのがありそれが一つのキーワード。でも気が触れたといってもどっち方向にふれさせるかはやはり着地が見えず。んで、ウィキとか見ながら考えていると、時代的にはどうやら産業革命時代の人だったようです。
んじゃ、スチームパンクなんてどうでしょう?
と提案してみたら、このテーマでOKでました。
でできたのがこの画です。
スチームパンクのイラストって久々にかいたのですが、どうやら自分の根っこにあったテーマのようで、すいすいかけましたw
お陰で久々に力の入ったイラストになりました。
でも、そろそろこういう決め姿のイラストじゃなく、動きのある人物画もかけるようにならないとね。と思う今日この頃です。
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