6月 2, 2014

「シカゴ大公令嬢」に出演しました。

先日、客演で招いて頂いたガレリア座さんの「シカゴ大公令嬢」の公演が終了しました。
我ながらほんと馬鹿だなって思うのが、何も写真を何もとっていません。本番に夢中でした。
終わった後に、ぽっかりと存在を失い熱も冷めてしまったような会場を撮影しただけです。

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IMG_1089こんな場所でやりました。すごく広いんです。終わった後でその広さを実感し、あらためてびっくりです。
過去に、ベネフィックさんという吹奏楽団の公演で芝居を二度していて、その会場もやはり広ろかったのですが、さらに広いです。こんな大きな会場で芝居をする機会なんて普通に芝居やっててもあまり無いんじゃないかと思います。

ちなみに「シカゴ大公令嬢」というお話は、オペレッタのお話で、オペレッタというのも実は自分も今回初めて知ったジャンルでした。公演が近づくまでオペラの喜劇版という程度でしか理解をしていませんでした。
声楽やられている知り合いが何人かいて、その方達のコンサートのチラシをつくる事もあるので、唄を聞く機会はあったけど、いわゆる「オペラ」なんてまず見た事も無かったです。
それがまあ本番が近づくと色々見え始め、どんな大それた事をしようとしているのかを少しずつ実感しはじめました。自分は普段小さいな公演でも生演奏と一緒に芝居する機会が多く「生演奏で芝居するなんて贅沢だね〜」とよく言われきましたが、そんな比じゃないです。オーケストラですよ、オーケストラ。何事ですか。本当に。
まあベネフィックさんの経験もあるんで、オーケストラ規模の音楽バックで芝居もありますがね。
なんと、オーケストラの方達ったら噂に名高い「オーケストラピット」に入るんです。興奮ですっよ。そして舞台上にはセットがあるんですよ。噂にきいてきた斜幕とかも使っちゃうんですよ。オペラカーテンとかが開くんですよ。そしてソリストさん達の唄もすごいし、合唱さん達の唄が加わるとそりゃもう豪華です。かと思えば合唱の方達はまるでミュージカルみたいに踊るし。時代背景もあって合唱の方達が女性陣皆さんモガになっちゃうし。

普通の芝居とちがって凄い稽古期間が長いな〜とは思っていたけど、いざ蓋があくと「なぜこんな公演が成立するかが分からない」ってくらいのボリューム感でした。なんの奇跡ですか、これは。ってくらいです。ちょっと前に初自主公演してヒーヒーいった自分が完全にお子様です。

いやあ、ホント良い経験しました。

ちなみに物語は1920年。EUのクラシック文化とUSのジャズ文化のそりの合わない時代のお話。
世界は当時イケイケのアメリカ$が席巻し、アメリカがいろんなものを買い漁って陵辱していた頃です。なんかちょっと前の中国やバブルの頃の日本とも重なります。
ヨーロッパの人からしたらいけ好かない、チャラい存在のアメリカ。その象徴としての「ジャズ」がクラシックである「オペラ」の領域をどんどん奪っていくような演目でした。

日本語訳されているので、曲の展開などの意味がはっきりと分かり、それがすごく面白かったです。一つの曲が、アメリカ側の象徴として歌われるけど、それをヨーロッパ側の人が歌うとなんだか嫌みになったり、そんな側面もみれたりして。

最終的には爵位まで得た主人公が、ヨーロッパの人達の祝福を受けるとき(2幕の最後)、ヨーロッパの面々が、重厚で荘厳にそれをたたえる唄を唄ったかと思うと、アメリカ側はものすごく軽く挨拶を返す曲になったりして、なんかお買い物感覚で爵位をもらっちゃったってくらいの軽さの対比が面白かったり。

物語もあるけどやはり音楽を楽しむものなんだな〜と感じました。

そんな中、歌わなくて良い役どころである主人公の女性の父親、大富豪「ベンジャミン=ロイド」さんの役を演じさせていただきました。最初は大金持ちなるくらいだからものすごく厳格な人かと思って役をつくったけど、演出家の指示は違っていたので、気持ちを馬鹿親にちょっとずつシフトさせ、気持ちはちょっと軽めにしつつ、見た目や振る舞いはしっかりするって程度にしておきました。役者として、本当にその役をこなせていたかは自身ないですが、役としてその芝居に果たすべき役割はなんとか果たせたんじゃないかと思っています。

通常、オペレッタでのこのように演じる人って、普通合唱等で唄をうたっている方達のなかから選出される事だと思うので、こうやって自分が呼ばれる機会なんてこの先そうそう無いと思います。

ものすごく貴重な体験をいただいた事にガレリア座の皆さんに深く感謝します。
あと、やはり表現者である以上、アマチュアもプロも関係無いんなって再認識させていただきました。皆さんに敬意を込めて。ありがとうございました。

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