2月 16, 2004

差別と区別と侮蔑と分別

「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」の廃業が決まったそうな。
http://www.asahi.com/national/update/0216/019.html
ハンセン病にまつわる一連の報道。どの番組でも取り上げている問題点が、本来の問題とズレている気がしたのは僕だけでしょうかね?
情報番組をいくつか見れば、どれかの番組のうち誰か一人くらいは同じ意見を言ってくれてホッする事も多いけど、今回はそういうのが少ない気がした。ちょっと嫌なカンジ。僕的には「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」の対応や県の対応ばかりが焦点になるけど、本当は、「ホテルに宿泊する一般人のハンセン病に対する意識」が問題な気がしてたんですヨ。
アイレディースとしてはあくまでも「ホテル業」で「サービス業」なので、より多くの宿泊客の事を意識するのはしかたがなく、「他の宿泊客となりうる一般人」がハンセン病を受け入れる気持ちが、もし「満たない」と仮定したら、この選択はやむなしなんじゃないのかな~、なんて思いました。
もちろん、それならそういう説明を、ちゃんと説明する義務があるのに、それを出来ず、県の責任としようとした事には問題はありますがね。あと、「サービス業」である事に対し県の配慮もかけていたかな~と思います。
何はともあれ、こういう選択をさせたのは、「アイスター」でも「県」でも無く「世間」な筈だと思ったんですヨ。カワベ的に。
どちらにせよ、純粋な被害者であるハンセン病元患者さん達はかわいそうな事をしました。
多分「普通」で「健康」な生活をする限り、一生知りうることのない、辛い辛い経験を経て生き抜いて、そしてこの挙げ句にこれですから。
「普通」で「健康」な生活を無理矢理奪われる体験がどれほど辛いかを、「普通」で「健康」であればある程分からない。その上に重ねる様にしでかした事を、「県」も「アイスター」もまた、「アイスター」にそういう選択をさせた世間も、きっと、理屈、倫理、常識、世間体、なんていう簡単に文字にできるような「理屈」でしか理解できない(あるいはそれを「理解」といわない)。
人に個体「差」がある限り「差別」が無くなる事はないんだな~と思うけど、せめて、分別を持つことと、安易な侮蔑はなくせる筈。と思う今日この頃でした。

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