9月 3, 2009

1Q84読みました

41wyR3LA5GL._SS500_.jpg41shjjawEPL._SS500_.jpgって、何だか今更な感じですね。発売当初からすっごい読みたかったんだけど、色んな事情から読む事ができず、8月に入ってから読み始めたのでちょっと出遅れました。しかも読むのに1ケ月も(汗
めっちゃスローペースで読んでしまいました。
僕はそんなに小説を沢山読むほうではなく、特に文学には疎い方で、何人かの高名な方の小説に至っては「読みにくい」と感じ事が多く、倦厭するきらいもあるのですが、夏目漱石さんと村上春樹さんは別でした。
って事で村上春樹さんの新作1Q84を読んだのですが、村上さんの小説もそれほど読んでいるわけではなく、今回は「ブームに乗っかって」という機運に従い読んだのがそもそもなんです。そして、どうせ読むのなら、「小説という表現」をもっと読み込むつもりで「じっくりと」読んでみました。
改めて、村上春樹さんお小説ってすごいですね。
さらっと読もうと思ったらさらっと読めて物語を進められちゃう。でも、じっくり読んでみると、その分だけの世界を見せてくれる。読む人が、その物語に対してどのようなスタンスで読むかに応じて読ませてくれるって感じました。これってスゴイ事だと思います。
なんか押しつけがましい文章を、「文学」の名の下に理解を強制してくる文章って多いじゃないですか。
こういう文章が書けるから、活字離れの進む現代においても村上作品は多くの層に指示されるんでしょうね。
んで改めて、今回じっくりと「小説表現」って事に注意して読み込んでみると、やはりすごい。
何がすごいって、「登場人物の持っている感覚を共有させてくれる」んですよ。
僕は今まで小説って、事象をより上手に比喩や隠喩、直喩を使って表現する事だと思っていたんですが、それに留まらず、文章表現により「その世界に住まう人がどのように感じているか」を、感覚として共有させてくれるんですよ。
事象を単純に表現するのではなく、事象があり、その事象に関わったをインターフェースとして読み手に、その事象に関わったときにうける感覚を表現する。
なるほど。これが小説というものなのですね。
結局、事象しか表現する事の出来ない映画や舞台では絶対に到達できない事だ。
なんて事を学ばせてもらいました。
こんな風に、読み込んで感覚まで共有するもよし。
さらっと流して、物語を通して全体を共有するもよし。
普通に物語の展開を楽しむもよし。
(ものすごく展開も面白いです)
まだ読んでいない人、せっかくだから時代のムーブメントに乗っかって、2009年という時代の記憶を一つ作ってみてはいかがかと。

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